警備会社に警備を依頼する方法は?依頼までの流れやポイント…

警備員の業務に関わる検定の一つに「交通誘導警備業務検定」があります。交通誘導警備業務検定とは、警備業法に定められた検定です。合格すると国家資格を得られます。
警備員として交通誘導の業務を行なう際に資格は必要ありませんが、一定の業務では資格取得者を配置するよう、法令にて義務付けられています。
この資格には1級と2級があり、すでに交通警備員として働いている方も、1級の取得により仕事の幅が広がったり、年収アップが期待できたりするでしょう。
本記事では、交通誘導警備業務検定1級の概要や取得する方法、取得のメリットを解説します。
目次
交通誘導警備業務検定とは、警備業法の第二条第1項第二号に規定された業務のうち、安全な交通誘導を実施するために必要な知識や技能を測る国家資格です。
警備業法第二条第1項第二号では、以下のように雑踏警備と交通誘導警備に関する内容が規定されています。
警備員として交通誘導をするうえで、資格取得は必須ではありません。ただし、警備業法に基づいて定められた「警備員等の検定等に関する規則」では、自動車専用道路や高速道路などで交通誘導業務を行なう場合、その場所ごとに、検定に合格した警備員を1人以上配置しなければならないとしています。
このように有資格者の配置が義務付けられているため、検定に合格した警備員は、より多くの現場で業務に携われます。
なお、交通誘導警備業務検定には1級と2級があり、受検資格が異なります。2級は誰でも受けられますが、1級には受検資格があるので注意しましょう。1級の検定を受けるには、2級に合格してから交通誘導業務に1年以上携わる必要があります。
交通誘導警備においては、1級の配置が法令で義務付けられているケースはなく、2級と1級で対応できる業務に明確な差はありません。
ただし、1級を保有していることで、より重要な役割や業務を任されやすくなります。具体的には、管理・監督の立場で以下のような業務に関わる機会が増えるでしょう。
また、大規模な現場では「1級有資格者の配置」を条件とされることもあります。そのため、重要性の高い案件に関わる機会も増えやすいでしょう。
交通誘導2級の詳細や1級・2級の違いなどについては、以下の記事で詳しく解説しています。
参考:

交通誘導警備業務検定に合格すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
交通誘導1級の取得者は、有資格者の配置が必要な現場で働けるため、仕事の幅が広がるメリットがあります。この点は2級と同様ですが、さらにワンランク上の管理業務を任されやすくなる傾向です。
前述のとおり、交通誘導1級を持っていると、一般の警備員や2級資格を持つ警備員の配置計画を作成したり、指揮をとったりする機会が増え、より高度な管理監督業務に携わることも多くなります。このように、2級よりもさらに役割が広がり、プロとして責任のある仕事に関われるのが魅力といえます。
警備会社によっては、交通誘導警備業務検定に合格すると、資格手当が別途支給されるケースもあります。相場は、交通誘導2級で1万5,000円~2万円程度ですが、1級なら2万5,000円~3万円程度にアップする可能性もあります。
※金額は一例です
また、交通誘導に関する専門知識や高い能力があると証明できるため、現場のリーダーや責任者など、管理職へのステップアップもしやすいでしょう。
結果的に、資格を取得していない人に比べて収入アップが期待できます。
管理職に就くために、警備業務検定1級の保持を条件としている警備会社も少なくありません。そのため、警備員としてのスムーズなキャリアアップや転職を目指している方にも、交通誘導1級の取得はおすすめといえます。
警備会社が受け入れを強化している理由として、1級の有資格者がいれば、大規模な現場の案件受注が可能になることが挙げられます。特にこのような現場を多く抱える警備会社では、1級保持者を積極的に採用しているのでチェックしてみるとよいでしょう。
警備員のスキルアップに役立つ資格は、警備業務検定だけではありません。そのほかの資格についても知りたい方は、ぜひ以下の記事をご参照ください。
【警備員の資格】スキルアップに役立つおすすめ5種類と取得するメリット

交通誘導警備業務検定の内容を把握したところで、次に取得方法を確認していきましょう。取得には、大きく分けて2つの方法があります。
1つ目は、各都道府県の公安委員会へ申し込みをし、学科試験・実技試験を受ける方法です。これは「直接検定」と呼ばれます。検定料は、1万4,000円です。
学科試験では5肢択一式で20問出され、100点満点中90点以上で合格です。学科試験に合格した人のみ、実技試験を受けられます。
実技試験には、いくつかの試験科目があります。減点方式が採用されており、最初の持ち点である100点から各実技試験科目の終了時に90点以上ある人のみが、次の試験科目を受けられます。そして、すべての実技試験を終えた時点で90点以上あれば合格です。
学科試験と実技試験に合格すると、成績証明書が交付されます。成績証明書とその他必要書類を用意して、自身が所属する警備会社の営業所所在地を管轄する警察署に申請すると、資格取得の証しである合格証明書を取得できます。
なお、直接検定の合格率は公表されていませんが、特別講習に比べると低いといわれています。交通誘導2級よりも合格率が低いこともあり、検定受検前の十分な対策が欠かせません。
2つ目は、都道府県の警備業協会へ申し込み、登録講習機関が行なう講習会(特別講習)と修了考査を受ける方法です。
交通誘導警備業務検定1級の講習料は3万3,000円で、2日間の特別講習を受けます。この2日間は、1日目に学科講義・実技訓練を行ない、2日目に実技訓練を受けたあと、修了考査を受けるという流れになります。
修了考査では学科試験と実技試験が行なわれ、どちらも100点満点中90点以上を取れれば合格です。修了考査に合格すると、講習会修了証明書が交付されます。その後、合格証明書を取得する流れは、直接検定と変わりません。
2006年1月から2024年3月末日までの平均合格率は61.4%、2024年度の合格率は63.3%となっています。
特別講習の詳細や直接検定との違いは、以下の記事もご参照ください。

ここからは、交通誘導1級の試験で問われる知識やスキルなどを紹介します。
学科試験の試験時間は60分で、5肢択一式の問題が20問出題されます。おもな内容は、以下のとおりです。
「警備業務に関する基本的な事項」の科目では、交通誘導警備業務や1級合格者の役割についての知識が問われます。交通誘導2級との違いは、部下指導上の留意点などについて問われる点です。
また、「法令に関すること」では警備業法全般などの知識、「車両等の誘導に関すること」では交差点付近における交通誘導要領などの知識が求められます。
「交通誘導業務の管理に関すること」は、交通誘導1級で新たに加わる科目です。学科試験では、警備計画書の作成要領や警備員の配置要領についての知識が試されます。
警視庁「交通誘導警備業務検定(1級・2級)の学科試験及び実技試験の出題範囲及び配点の基準」
学科試験に合格した場合のみ、実技試験を受けられます。おもな内容は、以下のとおりです。
「車両等の誘導に関すること」の科目では、交通誘導用資機材の選定や、交互通行規制を行なう警備員への指揮要領などのスキルが問われます。交通誘導2級の場合、誘導スキルや合図の基本動作の技能が中心でしたが、管理者としてより高度なスキルが求められます。
また、「交通誘導業務の管理に関すること」では、警備員の配置計画等に関するスキルが必要です。
警視庁「交通誘導警備業務検定(1級・2級)の学科試験及び実技試験の出題範囲及び配点の基準」
現在の取得資格やスキルを活かして転職し、交通誘導警備員としてもっと活躍したいなら、SPD株式会社を検討してみてはいかがでしょうか。
SPD株式会社は、イベント・交通警備事業や常駐警備事業を手がける警備会社です。東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬などの勤務地で、実務経験を積んだ警備員を随時キャリア採用しています。
また、各資格の取得支援制度や研修制度が充実しているほか、出産・育児支援や働き方改革によってワークライフバランスを取りながら働くことが可能です。さらに、問題解決力を持つ“人財”の育成を重視し、中堅研修やリーダー研修、経営幹部研修など、着実にキャリアアップするための社内研修も整っています。
交通誘導警備員として、さらにステップアップしたいという方は、ぜひ採用情報などをチェックしてみてください。

最後に、交通誘導警備業務検定1級保有者を探している企業担当者の方へ、SPD株式会社を紹介します。
SPD株式会社は、埼玉県に本社を置く警備会社です。1971年に創立し、2021年に創立50年を迎え、2,916名(2026年04月01日現在)の従業員が在籍しています。
資格を取得した警備員も数多く在籍しているため、必要に応じて交通誘導警備業務検定に合格した警備員も配置可能です。
このように、SPD株式会社の歴史は長く、豊富な実績と経験をもちます。
オフィスビルやマンション、商業施設などで行なう常駐警備業務では、駐車場内での車両事故を防ぐため、車両の誘導や巡回を行ないます。また、駐輪場をスムーズに利用できるよう整理することも、交通誘導警備の一部です。
またSPD株式会社では、大規模なスポーツイベントや花火大会など、多くの人が集まる場所の交通誘導も行なっています。長年の経験で培ったノウハウを活かし、お客様に最適な警備プランの提案が可能です。
※SPD株式会社では、交通誘導の一部警備のみ(駐車場誘導やイベントに関わる交通誘導警備並びに雑踏警備)を取り扱っております。
交通誘導警備業務検定とは、警備業法に定められた業務に関して、必要な知識と能力を備えていることを示す検定です。この検定に合格すると、国家資格を得られます。
交通誘導警備業務は資格がなくてもできますが、一定の場所においては有資格者を配置しなければならないと法令で定められています。そのため、この検定に合格して資格を取得しておけば、仕事の幅が広がったり、収入が増えたりすることが期待できるでしょう。
SPD株式会社では、警備員のキャリア採用を随時実施しています。自分の取得資格やスキルを活かし、今以上に活躍したいという方は、ぜひ求人情報などをご確認ください。
また、交通誘導警備業務検定の合格者が在籍するSPD株式会社では、警備のご依頼も承っています。「オフィスビルの駐車場警備を依頼したい」「イベントの交通誘導警備を依頼したい」という企業担当の方は、お気軽にSPD株式会社へご相談ください。
ここからは、交通誘導警備業務検定1級に関するよくある質問と回答を紹介します。
交通誘導1級の受検資格は、交通誘導2級の資格を取得後、1年以上の実務経験を積んでいることです。受検資格を満たしたら、公安委員会が行なう「直接検定」、もしくは各都道府県協会が行なう「特別講習」の受講で取得を目指せます。
なお、交通誘導2級の受検時は、資格や実務経験が求められず、未経験でも受検が可能です。
交通誘導1級の試験日程は、地域や実施団体によって異なります。直接検定の日程は、各都道府県警察のホームページで確認できます。
一方、特別講習の日程は、警備員特別講習事業センター(CSST)や、警備業協会のホームページでチェックできます。
交通誘導1級は2級の上位資格であるため、難易度は高くなります。特別講習における交通誘導1級の合格率は、2006年1月から2024年3月末日までの平均で61.4%です。2024年度の合格率は、63.3%となっています。
直接検定の合格率は公表されていませんが、講習受講なしで検定試験を受けることもあり、特別講習の取得ルートよりも低いとされています。
交通誘導1級は、2級よりも高度な専門知識が求められ、さらに責任範囲も大きくなる傾向です。部下の指揮をとるなど、現場の責任者のポジションについたり、指導教育業務に携わったりすることも増えるでしょう。
管理・監督する立場として、全体を見渡しながら警備業務に関わる場面が多くなります。
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