交通警備のやり方とは?交通整理との違いや資格についても解…

近年は、セキュリティ意識の高まりと防犯カメラやセンサーなどの技術向上により、警備の現場では機械の導入がいっそう進んでいます。また、警備機器の普及によって警備需要は個人の住宅にも拡大を見せています。
それらの機器を使った警備は、警備業法で「機械警備」と呼ばれ、警備会社が取り扱うにあたって公安委員会への届出が必要です。
この記事では、機械警備の概要や仕組みを紹介したうえで、企業が機械警備を導入する目的、メリット・デメリットを解説します。さらに、機械警備で活用される機器・センサーの種類や、機械警備員の仕事内容も紹介します。
警備の仕事をしたい方、警備業務を委託したい企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
機械警備とは機械装置を使用して行なう警備業務を指し、警備業法では「1号警備」(施設警備)に分類されます。
その機械装置は警備業法で「警備業務用機械装置」と呼ばれ、「警備業務対象施設に設置する機器により感知した盗難等の事故の発生に関する情報を当該警備業務対象施設以外の施設に設置する機器に送信し、及び受信するための装置で内閣府令で定めるもの」と定義されています。
情報を受ける側の施設は警備対象施設とは別の場所にあり、警備業法上の名称は「基地局」です。「監視センター」と呼ばれることもあります。
参考:
機械警備における通報から対応までの流れは、以下のとおりです。
機械警備は、火災感知器などの機器に備わる各種センサーが人に代わって監視を行ない、現場から離れた場所でチェックする仕組みといえます。
機械警備に携わる人員としては、現地へ行く機械警備員のほか、基地局(監視センター)に常駐する指令員が必要です。
警察庁の資料によると、2024年末における機械警備業務の対象施設数は342万3,470施設となっています。2020年末の317万6,544施設から4年間で約25万施設増加している計算です。この結果を踏まえると、国内における機械警備の需要は増しています。
背景には、日本国内の犯罪件数が増加傾向にあり、企業や施設の防犯対策を強化する必要性が高まっていることが挙げられます。また、以前に比べると機械警備の価格が落ち着き、企業の導入ハードルが低くなったことも、需要増の理由といえるでしょう。
ただし、機械警備業者数は2024年末時点で542業者となっており、2020年末の578業者から減少しています。

次に、企業が機械警備を導入する目的を確認しましょう。
施設によっては、高温・低温なスペースや高所、暗所など、人による警備が難しい場所もあります。センサーや警備機器を用いる機械警備なら、警備員の配置が困難な場所でも対応でき、セキュリティ対策の効果を高められるでしょう。
一方で、オフィスビルや商業施設などにおける常駐警備員の配置は、警備体制の強化に重要です。常駐警備員を配置しておけば、もしも施設内でトラブルや火災などが発生した場合も迅速な対処が可能となります。
常駐警備の業務内容や警備会社に業務委託するポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
常駐警備とは?業務内容と警備会社へ業務を委託するポイントを解説
オフィスビルや事務所などの休日や夜間における警備では、機械警備監視でセキュリティ対策を強化できます。
日中は警備員を配置し、夜間は機械警備を活用することで、24時間体制での警備が可能となり、管理の効率化や人件費の削減にもつながるでしょう。
企業で取り扱う機密情報や個人情報は、徹底した管理が不可欠です。サイバー攻撃のみならず、不法侵入による盗難などによって情報が漏洩するリスクもあります。
情報漏洩対策には、防犯カメラによる監視や入退室管理システムなどによる情報管理体制の強化が有効です。
企業がセキュリティ体制を強化することで、取引先や顧客などからの信頼も得やすくなります。セキュリティが脆弱なために情報が漏洩してしまうと、損害賠償を請求されたり、ブランドイメージが低下したりするおそれもあります。
自社のニーズに適した機械警備を導入し、強固なセキュリティを対外的にアピールすることが重要です。機械警備の導入は、自社の安全を守るだけでなく、機会損失の回避やブランディングの強化にもつながる取り組みといえるでしょう。

ここからは、機械警備を導入するメリットについて、常駐警備との違いも交えながら解説します。実際に機械警備の導入を検討するにあたり、ぜひ参考にしてみてください。
機械警備の設備導入時には費用がかかるものの、少人数の警備員で効果を得られるメリットがあります。人件費も抑えやすくなるでしょう。また、警備員を管理する手間などを減らせるほか、費用の変動が少ないのも利点です。結果的に警備の発注会社は、ランニングコストの削減も見込めます。
一方、常駐警備では、施設規模に応じた適切な人員を配置する必要があります。例えば、商業施設の場合、日中は5人程度、夜間は2人程度の警備体制を敷くケースも少なくありません。コストを抑えるため、機械警備と併用するのも手です。
機械警備ではセンサーなどを活用して警備にあたるため、ヒューマンエラーや見落としなどを防止できるのもメリットです。例えば、赤外線センサーを設置している場合、センサーが侵入者を検知した時点でアラームや報知器が作動するので、もしも現場に警備員がいなくても見落とす心配がありません。
一方、人による警備では目視チェックが基本となるため、完全に見落としを防ぐのは難しいでしょう。常に一定のパフォーマンスが見込まれるのは、機械警備の大きな利点でもあります。
防犯カメラの映像やセンサーログなどで、犯罪行為の証拠を残せるメリットもあります。異常が発生した時刻や場所などの記録も残るため、犯罪行為を検証する際は、それらのデータが役立つでしょう。また、記録として残した映像をもとに、再発防止に向けて現場の改善策を講じることも可能です。
一方、常駐警備の場合は、その場で犯罪行為を目撃したとしても、客観的な記録は残せない可能性があります。ただし、犯罪行為が起こる前の抑止力となったり、現場で緊急対応できたりするのが強みです。
機械警備では、センサー検知による警備が基本となるため、施設利用者とトラブルになりにくいメリットがあります。例えば、施設利用者が誤って侵入禁止エリアに入ったような場合も、基本は警報音などで注意を促すだけで、直接的な接触はありません。
常駐警備の場合、警備員の注意の仕方や態度によっては、施設利用者からクレームが入る可能性もあります。ただし、その場でしっかりと注意したり、制止したりすることが可能です。マナー教育などに力を入れている警備会社に常駐警備を依頼すれば、施設利用者との不要なトラブルも回避できるでしょう。
続いて、機械警備を導入するデメリットについて紹介します。常駐警備との違いにも触れながら解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
機械警備は、サービス提供エリアが制限されていることに注意しなければなりません。警備業法施行細則に基づき、セキュリティが異常を感知した際、原則25分以内に警備員が到着することが義務付けられています。
つまり、機械警備サービスを受けられる施設は、機械警備員が原則25分以内に駆けつけられるところに限られます。そのため、自社の所在地によっては機械警備を導入できないかもしれません。
一方、常駐警備は、基本的にサービス提供エリアが制限されていない点に違いがあります。もしも機械警備の対象エリアから外れる場合は、人による警備をうまく活用しましょう。
なお、機械警備員が通知を受け取る「発報」や、25分ルールについては以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はぜひご覧ください。
警報の発報とは?対応が必要な警備業務や「25分ルール」も紹介
異常の検知後、即座には対応ができないことも、機械警備のデメリットといえます。もしも不審者が施設内に侵入した場合、異常を検知して通報はできるものの、実際に機械警備員が到着するまで一定の時間がかかるため、犯罪行為を防げないかもしれません。
前述のとおり、機械警備では25分ルールが適用されるため、このルールを守れていたとしても到着までに25分程度かかるおそれがあります。
しかし、施設に警備員が常駐している場合は、すぐに駆けつけて対応することが可能です。初期対応のスピード感は、機械警備を上回るケースも多いでしょう。
機械警備は、センサーが異常を検知すると監視センターへ自動通報する仕組みのため、自然現象などが原因で誤動作・誤報を起こすケースがあります。例えば、小動物や雨風、温度変化でセンサーが反応することもあるでしょう。
近年は、センサーの感度調整やAI解析の利用によって誤報のリスクは減らせるものの、ゼロにするのは困難です。
一方、常駐警備の場合は、警備員がその場で判断・対応するので、そもそも誤報が発生するリスクがありません。
機械警備で用いるセンサーや警報機器は、経年劣化するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。機械が故障したまま放置していると、警備レベルそのものが下がってしまいます。
初期費用に加えて、メンテナンス費用がかかることに留意が必要です。なお、メンテナンスは機械警備特有のものであり、人による常駐警備では発生しません。

一口に機械警備といっても、活用される警備機器・センサーの種類は複数あります。ここでは、代表的な機器・センサーごとの特徴を見ていきましょう。
監視カメラは、警備対象エリアを監視・録画できるカメラです。夜間対応、屋外対応などさまざまなモデルがあります。
空間センサーとは、屋内への侵入を警戒する赤外線センサーです。オフィスや廊下などに設置すると、監視エリア内で動く者を検知してくれます。
ガラス破壊音センサーは、窓・ドアなどのガラスが破壊されると、報知器を作動させる警備装置です。音や震動に反応して異常を知らせるため、侵入者に対するスムーズな対応が可能になります。
マグネットセンサーは、窓・ドアの開閉状態を検知するセンサーです。窓・ドアは、特に侵入経路として狙われやすいため、侵入者の監視に役立つでしょう。
熱感知センサーは、火災が発生した際、室内が高温になっていると異常を検知するセンサーです。各フロアや廊下に設置すれば、万一の際も迅速に対応しやすくなります。
シャッターセンサーは、ガレージや倉庫に備え付けられているシャッターの開閉状態を検知するセンサーです。夜間において無人になる施設や建物、工場などで多く利用されています。
画像センサーは、画像認識技術を利用し、侵入者とそれ以外の人物を識別できるセンサーです。マイクが内蔵されたタイプもあり、画像と音声によって現場の状況をしっかりと確認できます。
フラッシュライトは、センサーが異常を検知すると、フラッシュのようにライトが点滅して警告する機器です。機械警備員が駆けつけた際の目印の役割も果たします。
電気錠は、カードキーなどで施解錠ができ、入退室管理で活用されている機械警備設備です。カードキー以外に、指紋認証や顔認証によって施解錠できる機器もあります。

機械警備という言葉からは防犯カメラやモニター監視をイメージしますが、異常が報告された場合の現場対応も機械警備員の任務です。
ここでは、機械警備員の仕事内容を幅広く解説します。
機械警備員のメイン業務は、施設に設置してある機器が異常を感知した際に、事務所や詰め所などの待機所から現場へ駆けつけて対応することです。
離れた待機所からの出動となるため、警備業法第5章「機械警備業」では「即応体制の整備」として、必要な数の警備員・待機所・車両その他の装備を適正に配置しておくよう定められています。
また、迅速に対応するには適切な指令系統も必要です。そのため、警備業法は、基地局ごとに「機械警備業務管理者資格」の保有者を専任管理者として置くことを義務付けています。管理者の役割は、警備計画や指令業務に関する基準の作成、警備員に対する指導や助言などです。
参考:
機械警備業務管理者の資格について詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
機械警備業務管理者とはどんな資格?仕事内容や資格取得についても解説
機械警備員の業務は緊急時の対応だけではありません。待機時間には書類作成や監視カメラのチェックなどのほか、施設のパトロールも行ないます。
警備会社のパトロール用車両で警備対象施設やその周辺を巡回して、異常はないか、不法侵入者や不審者がいないか監視し、不審な事象や人物を発見した場合はその場で対処します。
厳密には警備業務に入りませんが、ATM(現金自動預払機)やコインパーキング精算機など、無人の場所に設置された機械のトラブル対応も、機械警備員の業務範囲です。
ATMに現金やカードが詰まった、パーキングで精算ミスをしたため機械が動かない、ゲートバーが上がらないなどのトラブル発生時に、駆けつけて対応します。

前述のとおり、機械警備にはメリットがある一方、「サービス提供エリアに制限がある」「異常を検知しても即座に対応できない」といったデメリットも踏まえる必要があります。
被害拡大を防ぐには、侵入者や火災が発生したときになるべく迅速に対処することが重要です。自社の警備力を強化するためにも、機械警備の導入と併せて、常駐警備員の配置も検討してみてはいかがでしょうか。
SPD株式会社は1971年の創立以来、50年以上の歴史がある警備会社です。
オフィスビルやマンション・商業施設・スーパー・イベント会場での警備などにさまざまな実績があり、防災センターでの監視業務も行なっています。
SPD株式会社の施設警備、防災センターでの監視業務などの詳細は、以下のページをご覧ください。
ここでは、警備を外注したい企業のご担当者様と警備の仕事をしたい方へ、SPD株式会社の特徴を紹介します。
SPD株式会社は、機械警備を含む施設警備業務を取り扱っています。
万一、火災などの異常が発生した場合に円滑かつ迅速に対応するため、日々設備の状態を把握し、知識・技能を高めるための教育と定期的な訓練を実施しています。
必要に応じて、各種警備関係有資格者の配置も可能です。
SPD株式会社は、お客様が求める警備ニーズを調査・分析して課題を洗い出し、長い警備経験と蓄積されたノウハウをもとに最適な警備プランを提案します。
「詳しいことは何も決まっていないが、いろいろと相談したい」という場合も、ぜひお気軽にSPD株式会社にご連絡ください。
※機械警備業務は外部の専門企業に委託する場合があります。
SPD株式会社の採用基準に一律の年齢制限はなく、正社員、契約社員、パート・アルバイトなど、さまざまな働き方を選ぶことができます。
※18歳未満の方は、警備業法の定めにより就業できません。
非正規職員として仕事をはじめ、社員登用制度を利用して正社員を目指すことも可能です。法的義務以外の研修制度も充実し、警備業務未経験が警備関連の有資格者を目指せる環境が整っています。
SPD株式会社では、ともに働く仲間を募集しています。募集中のお仕事は以下のページでご確認いただけます。ぜひご検討ください。
機械警備の導入により、自社のセキュリティ対策の効果を高め、休日や夜間のセキュリティ対策を強化できます。ただし、「サービス提供エリアに制限がある」「定期的なメンテナンスが必須となる」といったデメリットがあることには留意が必要です。
機械警備と併せて、常駐警備によって自社の警備体制強化を図りたいという方は、ぜひSPD株式会社にお任せください。教育・研修を受けたプロフェッショナルな警備スタッフが、常駐警備で施設の安全を守ります。
短時間・少人数のご相談や、機械警備を含めたご相談も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
ここからは、機械警備に関するよくある質問と回答を紹介します。
機械警備は、さまざまな施設で活用されています。具体例を以下に挙げます。
特に、オフィスビルや学校など、夜間・休日に人がいない施設では、侵入を防止するために機械警備を導入するケースが多い傾向です。また、死角が多くなりやすい工場や倉庫でも、効率的な警備のために導入されています。
機械警備だけを導入することも可能です。ただし、施設によっては警備員による常駐警備と併用した方が良いケースもあります。
例えば、厳重な警備を必要とする施設では、防犯効果を高めるために警備員を配置し、機械警備を補助的に活用するのが理想的です。また、クレーム対応など柔軟な対応が求められる施設では、常駐警備の重要性が高まるでしょう。
機械警備は、初期費用や月々のランニングコストがかかり、費用は導入範囲などで異なります。例えば、広範囲に機械警備を導入する場合、初期費用として数十万円~数百万円のコストがかかるのが一般的です。
また、警備会社と契約するため、月々の管理コストも継続的に発生します。とはいえ、常駐警備に比べて人件費を抑えやすいため、トータルの警備コストを抑えられるケースも少なくありません。
警備業法施行細則では、機械警備システムが異常を通知してから、原則的に25分以内に警備員が到着するように規定しています。ただし、交通状況や地域の事情によっては、25分を超えた到着時間で許容されることも少なくありません。
このルールがあるため、警備対象施設の立地によっては、機械警備の導入そのものが難しいケースもあります。
機械警備を依頼する際は、対応エリアやサポート体制、警備実績などを確認して選ぶことが重要です。
警備会社の選定では、以下のようなポイントをチェックしましょう。
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