常駐警備とは?業務内容と警備会社へ業務を委託するポイント…

「自社のオフィスビルの警備を強化したい」「イベント開催時の警備をお願いしたい」など、警備会社への依頼を考えているものの、どのように警備を依頼すればよいのかわからないという企業担当の方も多いのではないでしょうか。
また、どのような警備業務に対応してもらえるのか知りたいという方もいるでしょう。
この記事では、警備会社に警備を依頼するまでの流れとともに、依頼できる警備業務の種類や各ステップでチェックすべきポイントを紹介します。併せて、警備会社に依頼する際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
動画でご紹介!警備会社に警備を依頼する方法は?依頼までの流れやポイントを解説
※記事の要点を凝縮して4-5分程度でご覧頂けます

警備を依頼して実施するまでには、どのような段階があるのでしょうか。警備業務実施までの流れを6ステップで解説するとともに、業務の種類や各ステップで重視すべきポイントを解説します。
一口に警備会社といっても、警備会社によって対応可能な警備業務は異なるため、まずはどの種類の警備を依頼したいのかを把握することが大切です。
また、対応可能業務やサービスの種類が豊富にそろっている警備会社を選ぶと、依頼内容に柔軟に対応してくれる可能性が高まるでしょう。なお、警備業務のおもな種類については以下で紹介します。
警備業務の種類は、大きく4つに分けられます。事前にどの警備業務を依頼したいのかを考えておくことによって、対応可能な警備会社を選びやすくなるでしょう。
オフィスビルやマンション、商業施設、スーパー、病院、学校などの施設で、巡回業務や人・車両の出入管理、施解錠といった警備業務を行ないます。施設警備を依頼するメリットとして、犯罪抑止の効果を得られるほか、トラブル・異常発生時のスムーズな対応につながることが挙げられます。
1号業務の詳細や依頼するメリットについては、以下の記事をご参照ください。
事故や事件を未然に防ぐ「1号警備」とは?業務内容や警備を実施するメリットを紹介
2号業務には、花火やスポーツイベントなどの会場で人の規制・誘導を行なう「雑踏警備」と、工事現場や商業施設内の駐車場で通行人・車両を誘導する「交通誘導警備」が含まれます。
これらの警備を依頼することで、雑踏の混雑による転倒事故や、駐車場内での接触事故などの防止につながるメリットがあります。
2号業務の詳しい業務内容や依頼時のポイントについて、以下の記事で詳しく解説しています。
2号警備とは?交通誘導・雑踏警備の業務内容や依頼時のポイントを紹介
貴重品や危険物などを、目的地まで安全に運搬するための警備を行ないます。運送警備を依頼することで、盗難や事故による損失を防止できるほか、通行止めをはじめとした輸送時のトラブルを回避しやすくなるメリットがあります。
3号業務で依頼できる警備内容やその他の警備業務との違いは、以下の記事でチェックしてください。
3号警備とは?依頼できる警備内容や1号・2号・4号警備との違いなどを詳しく解説
いわゆるボディーガードを指し、警備対象者が事故や危険な目に遭わないよう、外出時の周囲の警戒や自宅周辺の巡回警備などを行ないます。政治家や芸能人がおもな警備対象者ですが、近年は一般の方が依頼するケースも少なくありません。身辺警備は、警備対象者の命や財産を保護する役割を担います。
4号業務の内容や要人警護との違いなどについては、以下の記事をご覧ください。
※建築・土木等に関連する交通誘導はSPD株式会社では取り扱っておりません。交通誘導の一部警備のみ(駐車場誘導やイベントに関わる交通誘導警備並びに雑踏警備業務)を取り扱っております。
※貴重品・危険物運搬警備はSPD株式会社では取り扱っておりません。
警備を依頼するうえで、業務の種類や料金相場などを知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
警備を依頼したい!業務の種類や料金相場・警備会社を選ぶポイントを解説
依頼したい警備業務の種類と併せて、依頼の日時や場所、派遣を希望する警備員の人数などを決めておくと、スムーズに依頼ができます。必要な人数がわからない場合には、後述する警備会社からのヒアリングを受ける際などに相談するのがおすすめです。
「コミュニケーション能力が高い警備員を派遣して欲しい」「24時間警備をして欲しい」など、上記の基本情報以外の希望についても洗い出しておくとよいでしょう。
なかには、派遣できる警備員の数が限られるケースもあるため、大人数の警備が必要な場合には早めに警備会社に依頼すると安心です。
警備業法に基づいて制定された「警備員等の検定等に関する規則」のなかに「配置基準」があります。この基準によって、特定の業務を行なう際は、有資格者である検定合格警備員の配置が必須と定められています。
以下の業務では、該当資格の1級または2級を取得した警備員の配置が必要となるため、依頼する内容に当てはまるかどうか確認しておきましょう。
| 警備業務 | 必要資格 | 必要人数 |
| 空港保安警備業務 | 1級 | 業務を行なう場所ごとに、1人 |
| 1級または2級 | エックス線透視装置が設置される場所ごとに、1人以上 | |
| 施設警備業務 (防護対象特定核燃料物質取扱施設) | 1級 | 業務を行なう敷地ごとに、1人 |
| 1級または2級 | 業務を行なう敷地内の施設ごとに、1人以上 | |
| 施設警備業務 (空港) | 1級 | 業務を行なう空港ごとに、1人 |
| 1級または2級 | 業務を行なう空港の敷地内の旅客ターミナル施設、または当該施設以外の当該空港の部分ごとに、1人以上 | |
| 雑踏警備業務 | 1級 | 業務を行なう場所(当該雑踏警備業務の実施の適正の確保上当該場所が2以上の区域に区分される場合に限る)ごとに、1人 |
| 1級または2級 | 業務を行なう場所ごと(当該雑踏警備業務の実施の適正の確保上当該場所が2以上の区域に区分される場合には、それらの区域ごと)に、1人以上 | |
| 交通誘導警備業務 (高速自動車国道、または自動車専用道路) | 1級または2級 | 業務を行なう場所ごとに、1人以上 |
| 交通誘導警備業務 (指定路線) | 1級または2級 | 業務を行なう場所ごとに、1人以上 |
| 核燃料物質等危険物運搬警備業務 | 1級 | 運搬車両、または伴走車等のいずれかに、1人 |
| 1級または2級 | 防護対象特定核燃料物質運搬車両(燃料物質等危険物運搬警備業務に係る1級検定合格警備員の乗車車両を除く)ごとに、1人以上 | |
| 貴重品運搬警備業務 (現金に係るものの運搬) | 1級または2級 | 現金を運搬する車両ごとに、1人以上 |
なお、交通誘導警備の配置基準については、以下の記事で詳しく解説しています。
交通誘導警備の配置基準とは?交通誘導警備員の配置を警備会社に依頼すべき理由も解説
依頼する内容によって必要となる資格や必要な人数が変わるため、警備会社に詳細をしっかり伝えることが大切です。
依頼したい警備業務の種類や日程などの基本情報、その他の要望などがまとまったら、警備会社に問い合わせましょう。問い合わせ方法は、メールや電話など警備会社によって異なりますが、急ぎの場合は電話のほうが迅速に対応してもらえる可能性が高いと考えられます。
どの警備会社に問い合わせるべきか悩む場合は、依頼料金や実績、在籍している警備員の質、柔軟な対応の可否などを軸に比較検討して選ぶのがおすすめです。
また、警備会社の選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
メールや電話での問い合わせが完了すると、多くの場合は警備会社の営業担当者からのヒアリングが行なわれます。
ヒアリングの際には、ステップ①②で洗い出した依頼したい業務内容や日時・人数などの基本情報、その他の要望などをすべて伝えてください。このほかに、困っていることや不明点などがあれば、ヒアリング時に相談するのがおすすめです。
その際に、対応窓口となる営業担当者の対応をチェックしておくと、信頼できる警備会社かどうかが見極められます。対応する際の態度、施設の構造や周辺環境などを踏まえたうえで適切な警備プランを提案してくれるかなどを確認しましょう。
信頼できない警備会社に依頼してしまうと、トラブルのもととなるため、慎重に選ぶことが大切です。
ヒアリング後には見積もりが送付されるため、内容を必ず確認しましょう。
見積もりで確認すべきポイントは、以下のとおりです。
これらに注意しながら見積り内容を確認し、納得のいく内容であれば契約締結となります。
また、疑問点などがあれば、担当者へ契約前に確認しておきましょう。
警備料金の目安を確認しておけば、警備会社が提出してきた見積もりが妥当かどうかを判断しやすくなります。例えば、平日昼間・実働8時間の警備を依頼する場合、警備員1人当たりの料金相場は以下のとおりです。
| 警備業務 | 警備料金の相場 |
| 1号業務(施設警備) ※巡回警備・機械警備含む | 1万4,000円~1万6,000円 |
| 2号業務(交通誘導警備) | 1万6,000円~2万2,000円 |
| 2号業務(雑踏警備) | 1万8,000円~2万3,000円 |
| 3号業務(貴重品・危険物運搬警備) | 2万5,000円 |
ただし、警備料金は依頼する時期や曜日・時間帯、地域などによって変動することに留意が必要です。警備会社の料金相場の詳細や、料金が変動する要因について知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
警備会社の料金相場は?料金の変動要因や警備会社の選び方も解説
契約締結後には、警備計画の打ち合わせを行ないます。
警備計画とは、警備の目的・対応範囲・日時・機器や人員の配置・連絡体制・緊急時対応などを明確に示した書類のことです。
契約した警備会社から警備計画が提出されたら、承認する前に内容をしっかりとチェックしてください。依頼したい内容や要望に合っているかなどを確認するのが重要です。
併せて、警備中の報告方法や頻度なども確認しておきましょう。警備中に何らかの問題点が見つかった場合、報告の際に警備に関する改善策の提案も行なわれることもあります。そのため、報告方法や頻度が適切かどうかは、警備の満足度にもつながります。
警備計画の打ち合わせが完了したら、依頼した日時・場所に警備員が配置され、警備業務実施となります。
警備計画のおもな記載内容や作成におけるポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
警備計画書とは?おもな記載内容や警備を依頼するうえで知っておきたいポイント
ここでは、警備会社に依頼する際の注意点について解説します。
警備の依頼料金は、資格の有無で変動する場合があります。特定の資格を持っている警備員の配置が必要な業務を依頼する場合は、料金が通常とは異なる可能性があることを知っておきましょう。
警備会社が万が一に備えて、損害賠償責任保険に加入しているかを確認しておきましょう。これは、警備中に事故などが発生した際に、警備会社の保険を利用するためです。
損害賠償責任保険への加入は警備業法で義務付けられておらず、加入していない警備会社があることも考えられます。
ほかの仕事と同じく、警備会社にも繁忙期があります。イベントの多い時期などが該当し、その時期は警備員が足りずに依頼を断られることになりかねないため、警備会社は急な依頼でも対応できるところを選択しておくと安心です。
警備会社へ警備の依頼を検討するなら、ぜひSPD株式会社にご相談ください。SPD株式会社では、オフィスビルやマンション、商業施設などでの常駐警備のほか、イベントでの警備、交通誘導警備を提供しています。
50年以上の経験から、お客様の警備へのニーズを調査・分析したうえで、ノウハウを活かした最適な警備プランのご提案が可能です。
必要に応じて各種資格を保持した警備員の配置、あらゆるリスクを想定した柔軟な警備計画の立案など、お客様が満足・安心できる警備体制を実現します。
警備員に必須である新任教育のほか、定期的な研修を受けた質の高い警備員が多数在籍しているため、大人数が必要なイベントなどへも対応可能です。
自社のオフィスビルやイベントなどへの警備依頼をお考えの方は、ぜひお気軽にSPD株式会社へお問い合わせください。
警備を依頼したいけれど、どうやって依頼すればよいのかわからないという方は、今回解説したステップを参考にすれば、スムーズに依頼ができるでしょう。信頼できる警備会社を選ぶためには、警備員の質や実績、営業担当者の態度などをチェックすることが大切です。
豊富な実績を持ち、警備員の教育に力を入れている警備会社をお探しなら、ぜひSPD株式会社へお任せください。警備に必要な人数が決まっていない、必要な警備内容がわからないという場合にも相談可能ですので、ご連絡をお待ちしております。
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