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施設警備の巡回業務とは?巡回要領の覚え方や企業担当者向けの情報まで解説

施設警備の巡回業務とは?巡回要領の覚え方や企業担当者向けの情報まで解説

商業ビルなどの見回りをしている警備員を見たことはあるけれども、実際にどのような業務をしているのかは知らない、という方は多いのではないでしょうか。商業ビルなどの施設内を目視で確認しながら警戒する仕事は、巡回業務と呼ばれます。

施設警備での巡回業務は、盗難などの事故発生を防止・抑制することを目的に行なわれる重要な任務です。

そこで本記事では、施設警備における巡回業務の実施方法や、施設警備員として働く際に知っておくと役に立つ巡回要領の覚え方を解説します。また、施設警備を依頼する企業担当者向けに、警備依頼時の注意点もまとめているので見てみましょう。

そもそも施設警備とは?

施設警備とは、警備業法第二条第1項第1号に規定されているとおり、他人の需要に応じて、オフィスビル・マンション・商業施設・テーマパークなどにおいて、盗難や火災といった事故の発生を警戒し防止する業務です。

施設警備の日常業務には、以下の5つがあります。

  1. 出入管理:入館者の確認、不正な物品の持ち出し・危険物の持ち込み・不審者の侵入の警戒
  2. 開閉業務:施設の開店・閉店時における、施錠、扉の開閉、エスカレーターやエレベーターの運転・停止
  3. 巡回:施設内や周辺に異常がないか確認、事故・窃盗などの警戒
  4. モニターでの監視:防犯カメラのモニターによる施設内の監視・警戒
  5.  緊急対応:施設内で発生したトラブルや不審者の対処、ケガ人・急病人への対応

施設警備の巡回業務はどのように行なうのか

施設警備の内容が、大まかにイメージできたのではないでしょうか。次に、施設警備の業務の一つである巡回業務の目的・行ない方や、巡回要領について解説します。

巡回業務の目的とは

巡回業務は、警備計画書・警備指令書などに基づいて施設内を見回り、盗難や火災の発生を防ぐために行なうものです。そして、被害発生時には被害を最小限にとどめるために、迅速に対応します。

大型商業施設では、盗難を防ぐために、あえて警備員が巡回している姿を見せることもあります。

なお、警備計画書とは、警備会社と依頼者の間で決められた警備内容や期間が記載されたもので、警備指令書とは、警備計画書の内容に沿って業務内容を警備員に指示するためにまとめたものです。

巡回警備は自分で施設内外を歩き、目視で監視する業務のため、巡回ルートの把握や体力が必要とされます。

巡回要領とは巡回ルートをまとめたもの

巡回警備を行なう際には、巡回要領と呼ばれるものが作成されます。巡回要領とは、巡回時間や巡回ルート、留意事項などをまとめた資料です。

施設内の巡回は、この巡回要領に従って行なわれます。巡回要領に書かれた巡回ルートは、施設内外をくまなく見回れるようになっているため、業務を遂行するにはこれを覚えなければなりません。

巡回要領を覚えるにはどうしたらいい?

巡回要領を覚えるにはどうしたらいい?

警備員として巡回業務を行なううえで、少しでも早く巡回要領を覚えたいと思うのは自然なことです。しかし、なかには「もし覚えられなかったら」と、不安を抱えてしまう方もいるでしょう。

ここでは、警備員とした働く方に向けて、巡回要領を覚えるポイントやコツを解説します。

1.巡回ルートの要点をメモにまとめる

初めての現場で業務にあたる際には、先輩の警備員が実際に回りながら巡回ルートを教えてくれます。このとき、先輩の話をしっかりと聞くことはもちろんですが、覚えにくそうな場所などがあればメモを取ることも忘れないようにしましょう。

メモに残す際には、要点をまとめて後から見返してわかりやすいようにすることが大切です。図解を入れるなど、工夫してみてください。

2.メモをもとに巡回ルートをイメージする

メモを取り終わったら、実際の巡回ルートをイメージして、メモを見ずに頭の中で経路をたどってみましょう。

もし記憶が曖昧な場所があれば、メモを見て確認します。これを繰り返し行なううちに、覚えられるようになるでしょう。

併せて、巡回ルートを紙に書くと、より記憶しやすくなります。

3.巡回ルートは慣れれば身に付くと考える

メモを取り何度も巡回ルートをイメージしているのに、なかなか覚えられないと不安になることもあるでしょう。しかし、巡回ルートは経験を積めば、自然と身に付いていきます。そのため、すぐに覚えられなくとも、心配する必要はありません。

業務の回数を重ねて巡回ルートを身に付け、慣れていくことが重要です。

【企業担当者向け】施設警備を警備会社に依頼する際の注意点

【企業担当者向け】施設警備を警備会社に依頼する際の注意点

続いて、施設の巡回警備の委託を検討している企業担当の方に、警備会社に依頼する際の注意点をお伝えします。

1.依頼前に条件を決めておく

警備会社への依頼を検討している場合は、条件をあらかじめ決めておきましょう。例えば、警備員の人数や警備期間、場所、依頼内容などです。

施設警備を依頼するのであれば、巡回業務が必要かどうかも検討しておくとよいでしょう。

2.相場を確認しておく

依頼費用の相場を知っていなければ、見積額が適切なのかを見極めることができません。

施設警備(巡回警備・機械警備含む)を平日の日中実働8時間で依頼した場合の相場は、警備員1人あたり1万4,000円~1万6,000円です。土日祝日での警備を依頼したり、有資格者を配置したりする場合には、これより高くなる傾向にあります。上記金額を目安にして、見積もりが相場とかけ離れていないかを確認しましょう。

警備会社の料金や相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

「警備会社の料金相場は?料金の変動要因や警備会社の選び方も解説」

3.依頼したい業務が得意な警備会社を選ぶ

警備業務は1~4号に分けられ、警備会社の得意な警備業務はそれぞれ異なります。施設警備員を必要とするなら、1号警備の実績が豊富な警備会社を選ぶとよいでしょう。

なお、1号警備には、各種施設における常駐警備や巡回警備、機械警備、保安警備などが該当します。

施設警備員として働く・施設警備を依頼するなら「SPD株式会社」

SPD株式会社は、2021年に創立50年を迎えた警備会社です。埼玉県さいたま市に本社を置き、従業員数は2,309人(2022年3月31日時点)。「安心安全な毎日を提供することで、楽しく夢のある社会づくりに貢献する」を使命とし、お客様の安心安全を日々支えています。

ここでは、施設警備員として働きたい方、施設警備を依頼したいと考えている企業担当の方に向けて、SPD株式会社をご紹介します。

施設警備員として働きたい方へ

「施設警備員として働きたいけれど、未経験でも始められるの?」「施設警備員として働くにはどうしたらいいの?」と、疑問を抱えている方もいるでしょう。

施設警備員として働くには、警備会社の求人を探し、正社員もしくはアルバイトとして入社します。

施設警備員になるために必要な資格はなく、未経験からでも始められるのがメリットです。ただし、資格を取得すればキャリアアップも期待できます。また警備業法により、雇用が決まってから現場に出る前には、研修を受けなければなりません。

施設警備員の勤務形態はシフト制です。そのため、担当する施設が24時間営業の場合は、夜勤が発生する可能性があることも知っておきましょう。

SPD株式会社は、入社後もさまざまな研修を受けてキャリアアップできる仕組みが整っているのが特徴です。以下のスタッフ紹介記事で、さらにSPDの魅力を知れます。

「『世界を旅する趣味』から『世界を守る仕事』へ。SPDと出会い、人生が動いた。」

会社設立以来50年あまりの歴史があるSPD株式会社では、新卒採用はもちろん、中途採用も積極的に行なっています。年齢制限は特に設けておらず、アルバイトから正社員への登用もあるSPD株式会社で、信頼できる仲間たちとともに働いてみませんか。

施設警備を依頼したい企業担当者の方へ

SPD株式会社は1971年の創立以来、オフィスビルやマンション、商業施設、イベント警備など、さまざまな実績のある会社です。2002年のサッカーW杯埼玉会場や2019年のラグビーワールドカップ熊谷会場など、大きなイベントの警備経験も多数あります。

SPD株式会社の会社沿革はこちら

長年の経験で培ったノウハウがあるからこそ、相談内容に対して適切なプランを提案することが可能です。

施設内での巡回警備など「どのような施設で、どのような警備を希望するのか」が決まっている企業担当者の方も、「具体的な警備内容についてはまだ決まっていないが、まずは相談したい」という方も、お電話やお問い合わせ・資料請求フォームからお気軽にご相談ください。

SPD株式会社へのお問い合わせ・資料請求はこちら

まとめ

施設警備の巡回業務は、施設内での事故の防止、被害拡大の抑制に欠かせない重要な仕事です。施設警備員が巡回していると周囲に知られるだけで、施設を利用する方の安心にもつながります。

施設警備員として働きたい方へ

SPD株式会社は、未経験からの中途採用も積極的に行なっている会社です。就職してからの研修も充実しており、キャリアアップも期待できます。

施設警備を依頼したい企業担当の方へ

警備を依頼したい施設があるけれど、依頼内容がまだ決まっていないという方も、お気軽にSPD株式会社にご相談ください。長年の経験で培ったノウハウから、最適なプランを提案します。

警備・防犯・セキュリティのSPD株式会社