警備員の仕事内容を解説!やりがい・メリットや警備員になる…
工事現場・駐車場などで、歩行者や車両を誘導する警備員を見かけたことがある人もいるでしょう。
交通誘導をする警備員は、必要に応じて笛を吹いて指示をします。交通誘導警備を行なうのであれば、笛の吹き方を知っておくことが大切です。
本記事では、交通誘導の笛の付け方を紹介したうえで、笛の吹き方や吹くシチュエーション、交通誘導時の注意点などを解説します。
交通警備員についての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
交通誘導警備員とは?業務や資格、企業担当者向け情報まで幅広く解説
目次
交通誘導警備員が業務で使う笛のことを「警笛(けいてき)」と呼びます。車両を誘導したり停止の指示を出したりする際などに使用する、重要な道具の一つです。
警笛は通常、警備員の制服の肩にあるモール(警笛紐)の先に付いています。モールの輪に右腕を通して肩の留め帯で固定し、警笛は胸ポケットにしまっていることが多いでしょう。
モールの付け方や役割については、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
警笛は交通誘導警備に欠かせないものですが、音が小さかったりハッキリ鳴らなかったりすると、正しく誘導できないでしょう。警笛を吹く際は、笛の口に舌の先端をあてて吹くことがポイントです。
ちなみに、笛などを吹き鳴らすことを「吹鳴(すいめい)」といい、笛の音を「吹鳴音」といいます。
以下では、指示の種類別の吹き方を紹介します。
車両を停止・制止させたいときには、次の吹き方をします。
停止・制止の吹鳴音:「ピーピッ」と長めの音と短い音を組み合わせる
進行を指示する際の警笛の吹き方は、同時に使う道具によって次のように変わります。
誘導灯・手旗を使う場合の吹鳴音:0.5秒ほどの「ピッ」
大旗を使用する場合の吹鳴音:1秒ほどの「ピーッ」
徐行の指示をする際は、手首や腕の動きと合わせて次のように鳴らします。
徐行の吹鳴音:「ピッ、ピッ、ピッ」と0.5秒ほどの短い音を繰り返す
車両をバックさせる際には、腕を振る動作とともに、次のように吹いて指示します。
後進の吹鳴音:「ピピー、ピピー」と短い音と長い音を組み合わせる
車両に対して危険を知らせる際には、次のように鳴らします。
危険を知らせる吹鳴音:「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」と短い音を強く繰り返す
警笛は、どのようなシチュエーションで使用するのでしょうか。交通誘導で警笛を吹くおもなシチュエーションは次の3つです。
警笛は、工事現場などで工事車両を誘導するときに使用するのが一般的です。また、一般車両に対して、進行や停止などを指示するときにも使用することも少なくないでしょう。このほかには、近くにいる一般車両や歩行者を危険から守るために使うこともあります。
工事を実施する現場によっては警笛の使用ができないため、事前にチェックしておきましょう。
※SPD株式会社では交通誘導の一部警備のみ(駐車場誘導やイベントにかかわる交通誘導警備並びに雑踏警備業務)を取り扱っております。
交通誘導で警笛を使う際には、笛の吹き方と併せて知っておくべき注意点があります。
警笛を吹く際は、同時に腕を動かして合図を送るのが基本です。誘導灯や白旗といった道具を使うこともあれば、道具を使わず腕のみで行なうこともあります。
例えば、車両に停止をうながす場合は、車の正面に立って頭上で振った誘導灯を横に倒します。そのあとに車が接近したら、誘導灯を横に倒したまま肩の高さに下ろしつつ、同時に吹鳴を行ないます。
交通誘導における旗の振り方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
交通誘導する際の旗の振り方は?基本的な動作や合図を確認しよう
吹鳴は、歩行者に対しては行なわないのが基本です。そのため、歩行者を誘導する場合は口頭で行ないましょう。
ただし、歩行者が危険にさらされているような緊急性の高い場面では、やむを得ず笛を使用することがあります。
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交通誘導の際に警備員が使用する笛(警笛)について、付け方や吹き方、使われるシチュエーション、注意点などを紹介しました。
交通誘導において、第一に優先すべきは安全です。車両をスムーズに誘導しつつ、歩行者への危険を知らせるために笛を正しく吹くことは、重要なスキルの一つです。
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