警備の豆知識
BLOG

警備業界の仕組みや動向とは?将来性が高い理由や志望動機のコツも紹介

警備業界の仕組みや動向とは?将来性が高い理由や志望動機のコツも紹介

警備業界への就職を目指すなかで、業界の動向について知りたい方もいるでしょう。結論からいうと、警備業界の動向としては、警備業者数、警備員数ともに年々増加しており、今後もさらなる発展が見込まれています。

今回は、警備業界の仕組みや仕事内容を解説したうえで、業界の動向や将来性があるとされる理由について触れていきます。また、志望動機を書く際のコツや、警備業に向いている人の特徴についても説明するので、警備業界に興味がある方はぜひこの記事を参考にしてください。

警備業界の仕組み・仕事内容

まずは、警備業界の仕組み・仕事内容を簡単に解説します。以下の内容を踏まえたうえで、業界の動向について確認していきましょう。

仕組み

警備業務では、依頼者がモノや人の警備を警備会社に委託し、それに応じて警備員が派遣されてサービスを提供します。

警備員は、業務に従事する前に法定教育制度を受ける必要があり、新任の警備員は20時間以上の「新任教育」のプログラムを受講します。この教育プログラムの目的は、基本的な警備業務の知識や技術、法令などについて学び、業務を適切に遂行するための基盤を築くことです。

また、現任の警備員に対しては、年度ごとに10時間以上の「現任教育」が行なわれます。現場の実態を踏まえた教育や、警備員技術の維持向上などが目的です。

このような教育制度の充実により、警備業界における警備サービスの信頼性が担保され、警備員は社会の安全を守る重要な役割を果たしています。

仕事内容

警備業務は、おもに以下の4つのカテゴリに分けられます。

  • 1号警備:施設警備や巡回警備、空港保安警備など
  • 2号警備:交通誘導警備や雑踏警備
  • 3号警備:貴重品運搬警備や核燃料物質等危険物運搬警備
  • 4号警備:身辺警備

特に施設警備では、警備員が常駐して業務を行なうのが一般的です。オフィスビルや商業施設などでは、巡回業務や出入管理、受付業務などを担当します。来場者との接触にはサービス業の要素も含まれ、仕事に対するやりがいや充実感も得られるでしょう。

※SPD株式会社では、空港保安警備などに関する1号警備、および貴重品・核燃料物質等危険物運搬警備、身辺警備は取り扱っておりません。

知っておこう!警備業界の動向

知っておこう!警備業界の動向

警備業界の動向について、警備業者数や警備員数の推移をもとに解説します。

警備業者数の推移

警備業界における警備業者数は、近年、次第に増加していることが警察庁の「令和3年における警備業の概況」によって示されています。以下に、数年間の推移を紹介します。

  • 2017年(平成29年):9,548業者
  • 2018年:9,714業者
  • 2019年:9,908業者
  • 2020年:1万113業者
  • 2021年:1万359業者

参考:令和3年における警備業の概況|警察庁

上記の5年間において、警備業者数が堅調に増加していることは明らかです。この増加傾向は、警備業界における需要の拡大や、社会の安全意識の高まりに起因していると考えられます。

警備業界は今後も成長が見込まれる分野であり、社会の安全を支える重要な役割を果たしているといえるでしょう。

警備員数の推移

警備員数も、警察庁の資料によって増加傾向が明らかになっています。

  • 2017年:55万2,405人
  • 2018年:55万4,517人
  • 2019年:57万727人
  • 2020年:58万8,364人
  • 2021年:58万9,938人

参考:令和3年における警備業の概況|警察庁

上記のデータからは、5年間で警備員数が右肩上がりに増加していることがわかります。

また、2021年の内訳を見ると、女性警備員は3万9,812人で、全体の約6.7%を占めていました。男性だけでなく女性も一定の割合で警備業に従事していることからも、警備業界に携わる人は増えているといえるでしょう。

売上高の推移

警備業界における売上高に関しては、警察庁の資料によれば、以下のような推移が見られます。

  • 2017年:3兆4,761億円
  • 2018年:3兆5,341億円
  • 2019年:3兆5,534億円
  • 2020年:3兆4,734億円
  • 2021年:3兆4,537億円

参考:令和3年における警備業の概況|警察庁

新型コロナウイルスの感染拡大による、イベント会場の警備需要の減少などの影響もあり、2020年以降の売上高はやや落ち込みが見られます。ただし、市場規模を考慮すると警備業界の売上高は堅調な推移といえるでしょう。

警備業界の将来性が高い理由とは?

警備業界に将来性がある理由を4つ紹介します。

社会的なニーズが増しているから

現代社会では、安心と安全へのニーズがますます高まっています。新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした入国制限が解除されたり、大規模なイベントが再開されたりといった動きもあり、警備業務のニーズは今後も増す可能性が高いでしょう。

イベントの会場や施設において安心・安全な環境をつくるには、警備員が重要な役割を担っています。来場者や利用者の安全確保にとって欠かせない存在である警備員は、今後も多くの現場で需要があるでしょう。

人手不足の傾向にあるから

警備業界は、人手不足の課題に直面しています。社会的なニーズの増加を受けて、多くの警備会社が警備員を募集しており、警備業界での求人需要は高い状況です。

警備会社は、人手不足の解消に向けてさまざまな取り組みを行なっています。例として挙げられるのは、出産・育児支援の充実や働き方改革の推進など、労働環境の改善活動です。人材を確保するために、今後もより働きやすい環境が整備されると思われます。

異業種からも転職しやすいから

警備業界では、経験や資格は基本的に必要とされません。有資格者が優先的に採用される業種もあるなかで、経験の有無などを問われない点は、キャリアチェンジを考えている人にとっても選択肢に入れやすいため、大きなメリットです。

また、警備会社では、新任教育などの研修プログラムが提供されており、業務開始前に基礎的な知識や技術を習得するための教育が行なわれます。これによって、異業種からの転職者も安心して業務に取り組めるでしょう。

定年後も働きやすいから

警備員には一律の年齢制限は設けられていないため、定年後であっても雇用してもらえる可能性が高い職種といえます。これは、警備員としての経験や能力が評価されれば、年齢に関係なく働けるチャンスがあることを意味しています。

特に施設警備業務では、屋内での警備に携わるケースもあります。屋内の場合、体への負担が比較的少ないため、体力に自信がない年齢になっても働きやすいでしょう。

警備業界へ就職!志望動機を書くときのコツ4選

警備業界へ就職!志望動機を書くときのコツ4選

警備業界への就職を目指して志望動機を書く際、気を付けたい4つのコツを紹介します。

具体的な経験やエピソードを交える

警備業界への就職は未経験でもチャレンジできますが、志望動機を明確にするためには、具体的な経験やエピソードを交えるとよいでしょう。これにより、なぜ警備業界に興味を持ったのか、自身が持つ適性や価値観との関連性を示せます。

【エピソードの例】
大規模なイベントに参加したとき、安全を守る警備員の重要性を実感した など

人々の安全や秩序を守る役割を果たし、イベントの成功に貢献している点などを述べ、志望動機につなげましょう。

入社して成し遂げたい目標を掲げる

警備会社で正社員として働く場合、自身の能力や努力次第でキャリアアップの可能性が広がります。入社後に成し遂げたい目標を具体的に述べることは、あなたの志望動機をより的確に伝えるための重要な要素です。

例えば、携わりたい警備業種を具体的に示す、自身のリーダーシップや組織運営能力を活かして経営幹部や管理職を目指したい旨を伝える、などが考えられます。

具体的な目標を掲げることで、警備業界への真剣な取り組み姿勢や自己成長意欲が伝わるほか、自分自身の価値や将来性をより鮮明にアピールできるでしょう。

社会貢献を志望動機に据える

警備員の業務は、人々が安心安全に過ごせる環境の整備が目的です。「歩行者や車を的確に誘導して事故を防ぎたい」「施設内の安全を守りたい」など、社会への貢献意欲を盛り込むと、警備業界への魅力的な志望動機となるでしょう。また、企業が掲げる理念や価値観と一致すれば、会社への適応度や仕事に対する熱意のアピールになります。

コミュニケーション能力をアピールする

先述のとおり、常駐警備などの業務は、サービス業としての側面も持ち合わせています。そのため、警備員にとってコミュニケーション能力は必要不可欠な資質といえます。

コミュニケーション能力は、現場での問題やトラブルの解決能力にも直結するため重要です。自身の経験した事例を通じて、迅速かつ適切に対処できる能力を示すとよいでしょう。

警備業界に向いている人の特徴は?

警備業界に向いている人の特徴は?

警備業界で働くことに向いている人の特徴を紹介します。

責任感を持って働ける人

警備業界では、常駐警備の巡回業務などを通じて、人々の安全を守ることが使命です。そのため、責任感を持って働き抜ける人は、警備業界に向いています。人々の安全を支える重要な役割を担っているという自覚と責任感は、警備員としてのやりがいにもつながるでしょう。

集中力を持続できる人

警備員の業務はシンプルな作業になるケースもあり、長時間にわたって集中力を保つことが求められます。そのため、集中力を持続できる人は警備業界に向いています。

例えば、イベント会場での車両誘導の業務では、常に安全面に気を配りながら、来場者がスムーズに駐車できるように最適な導線で誘導する必要があります。このような状況では、一瞬の油断も許されません。集中を切らさずに状況を把握し、正確な指示を行なうことが重要です。

また、警備業務においては、立ち仕事を長時間行なう場合もあります。集中力の持続は、ミスや事故を防ぐためにも欠かせません。

臨機応変な対応力がある人

警備員として働くうえで、予期せぬ出来事やトラブルが発生する可能性もあります。そのため、臨機応変に対応できる力を備えていることは非常に重要です。臨機応変な対応ができれば、冷静な状況判断に基づいてトラブルなどを迅速かつ適切に対処でき、本来の業務遂行にも支障をきたしません。

例えば、雑踏誘導にあたるなかで、歩行者からイベント会場までの順路を尋ねられるケースが想定されます。このような予期せぬ事態が起こっても、業務に支障がない範囲であれば、思いやりを持って丁寧に対応することが大切です。

自ら考え行動し、柔軟な発想で問題を解決できる能力は、備えておきたい警備員の資質の一つです。このような資質を持つ人が警備業界で働けば、自身の対応力をさらに磨くことも可能でしょう。

警備員として働くなら業界歴50年超のSPD株式会社へ

SPD株式会社は、警備業界において50年以上の歴史を持つ企業です。1971年の設立以来、東京、神奈川、千葉、埼玉などの各地で警備業務を行なっています。

SPD株式会社は、大規模なイベントの警備実績も豊富で、過去にはラグビーワールドカップや愛知万博などでの警備も担当しており、高い信頼を得てきました。また、オフィスビルや商業施設などでの常駐警備も積極的に行なっており、確かな実績を持っています。

またSPD株式会社では、正社員や中途採用社員に対する完全週休2日制を導入しています。さらに、通勤手当や超過勤務手当などの各種手当が充実しているのも特徴です。アルバイト・パート・契約社員の方も歓迎しており、「週3日以内」「交通費支給」「長期歓迎」など、さまざまな条件に合わせた求人を用意しています。

警備業界でのキャリアを築きたい方、安定した職場で働きたい方にとって、SPD株式会社は優れた選択肢の一つです。豊富な経験と確かな実績を持つSPD株式会社で成長したいという方は、ぜひ求人情報の詳細もご覧ください。

SPDのアルバイト・パート・契約社員・正社員求人情報はこちら

また、以下のページにはスタッフのインタビュー記事を掲載しています。現場の実際の声として、こちらも参考にしてみてください。

SPD株式会社スタッフ紹介(インタビュー記事)はこちら

まとめ

安心と安全を守るために、警備業務は重要な存在です。責任感を持ち、集中力を維持しながら、予期せぬ状況にも臨機応変に対応する力が求められます。警備員は人々の安心を支え、イベントや施設において人々の安全を守るために日々奮闘しています。

SPD株式会社は50年以上の経験と実績を持ち、大規模イベントや常駐警備を手がけてきました。警備業界に興味を持っている場合は、安定した職場環境や成長の機会を提供するSPD株式会社の求人に、ぜひご応募ください。

警備・防犯・セキュリティのSPD株式会社